小野学園女子中学・高等学校

トップページ > 大井町自然再生観察園 >大井町自然再生観察園詳細

大井町自然再生観察園詳細

1.フィールドワークによるホタルの生育環境の研究

「ホタルの生育環境とは、どのようなものか」を研究するため、ホタルの里として有名な福島県鮫川村(2泊3日、2009/2010)群馬県川場村(2泊3日、2011)で、調査活動を実施しました。また、その調査結果を、ホタルの生育場所として知られる河川の水質公表データと比較するなどして、ホタルの生育に適した環境がどのようなものかを明らかにしました。

フィールドワークの様子

川の形状と水生生物の観察
川の形状と水生生物の観察
川の周辺の樹木調査
川の周辺の樹木調査

川の形状と水生生物の観察
田圃の環境整備実習
川の周辺の樹木調査
山環境と生息する昆虫の観察

ホタルの生育環境概要

項目 内容
水温  5℃(冬期)〜25℃(夏期)
pH   6.5〜7.8(7.0前後が適している)
水深  100㎝まで(5㎝〜30㎝が多い)
流速  10〜30㎝/sec
酸素が多いこと
水量が安定していること
幼虫が住むのに適して良い礫があること
珪藻類の付着しやすい砂礫質であること
珪藻類が繁殖しやすい透明度であること
水際環境 護岸は土であることが望ましい。
落葉広葉樹の高い雑木林があり、木漏れ日が差す程度の密
度が望ましい。
餌となるカワニナが生息すること

2.『川の日ワークショップ』準グランプリ授賞〜品川区に適地を見つける〜

品川区内に自然再生観察園を作るにあたり、ホタルの生育に適した水が、学校周辺に存在するのかを調査しました。その結果、品川区には、ホタルの生育に適した水があることが分かりました。その調査結果とこれからの展望を「川の日ワークショップ学会」にて、中学生6名が発表(2010.1.31)。準グランプリを受賞しました。

川の周辺の樹木調査
川の周辺の樹木調査
川の形状と水生生物の観察
川の形状と水生生物の観察

土地の選定ポイント

  • 敷地内から地下水をくみ上げることができる土地である。
  • 小野学園周辺近辺では、唯一の緑地である。
  • 敷地内に外灯がなく、夜はより自然に近い状況である。
  • 水田はないが他の草木を利用し、里山環境に近い状況を作ることができる。
  • 継続的に研究するために、小野学園女子中学・高等学校に近い場所である。

3.生徒が設計した自然再生観察園(2年生の「ホタル学習」の授業の中で)

1年から3年生の理科の授業の中に「ホタル学習」の時間が設定されています。2年生の「ホタル学習」の授業の中で、生徒が自然再生観察園の設計提案を発表。外部講師のアドバイスの元、生徒同士で話し合いながら1つの設計図を作成しました。

設計図作成ための講義
設計図作成ための講義を受ける
設計図作成
班に分かれて設計図作成

設計図をプレゼンする
設計図をプレゼンする1
設計図をプレゼンする
設計図をプレゼンする2

自然再生観察園設計図案
自然再生観察園設計図案1
自然再生観察園設計図案
自然再生観察園設計図案2

自然再生観察園設計図案
自然再生観察園設計図案 完成図
自然再生観察園設計デザインのテーマ:都会における自然環境の復元

4.大井町から始まる緑のネットワーク

緑の拠点としてネットワーク化を図る

生物はその種ごとに、また生育過程においても、必要な生息・生育環境が異なります。また、多くの生物は、単一の環境では生活が完結せず、様々な環境を必要とします。そのため、生物の移動と交流を可能にするネットワークが必要となります。
大井町自然再生観察園内に整備したビオトープ空間は、「洗足池公園」「大井ふ頭中央公園」「臨試の森公園」「東京都庭園美術館」など周辺地域のみどりの拠点とネットワークを図り、地域全体の緑と生態系の保全、創出を目指します。

都市部で失われた身近な自然環境の再生をする

隣地の樹林地と併せた大井町自然再生観察園は、周辺の自然環境の中では、多くの緑がある大切な空間です。既存の緑を保ちながら、新たに整備する緑の空間は、地域の生物多様性の向上と生物の移動に寄与する場所となります。そして、都市の中で、失われた身近な自然環境の再生は、そこに住む人々の生活に大切な空間となります

緑の拠点となるようにビオトープを整備する

周辺の環境や景観、生態系と連携し、地域の自然の特性を継承できるようにするため、雑木林・水辺・原っぱが広がる緑の拠点となるように整備しました。

環境づくりと生息生物

5.自然再生観察園で生息する生物

自然再生観察園で生息する生物
画像をクリックすると拡大されます

6.自然再生観察園の樹木

自然再生観察園の樹木
画像をクリックすると拡大されます

完成予想図(2012年 4月完成)

8.大井町自然再生観察園はこんな場所にあります

緑化の計画をしている大井町自然再生観察園は、JR大井町駅から徒歩10分、小野学園女子中学・高等学校からも徒歩10分の場所にあります。西光寺と隣接しており、丘陵地のため、地下水が出ており、3本の井戸から水をくみ上げて、現在は、池の水に利用しています。その水を水路にも利用することが可能であり、樹木も多く残されています。